猩々緋の彼女へ

推しの誕生日に招待状を受け取る権利を失くした私が推しの誕生日を祝っているというこの日を複雑な気持ちで迎えています。

 

という書き出しの下書きは恐らく2020年11月30日のランドマークタワーの帰りの新幹線で作成されたことが作成されたことがこの一文でわかる。

それからクリスマスが過ぎ、年も明けたころに再び筆を取っているわけだ。

この時の出来事を再び書き記すべきなのか、それとも時間を進めた方がいいのか、どちらが今の自分の気持ちの整理が早いのかわからない。でも私の性格上、順序立てて書かなければ整理がつかないはずなので、なるべく明瞭簡潔に記していこうと思う。

 

。°.。❅°.。゜.❆。・。❅。。❅°.。゜.❆。・。。❅°.。゜.

 

招待状を受け取りそびれたけれども、ハロプロカードの15000ポイントで得られる2shot&サインが当たってしまっているがために、横浜という地に足を運ばなければならなかった足取りの重い朝を迎えていた。

このご時世の中実家暮らしがために、親には遠征のえの字も感じ取られてはならず、いつも通り出勤するフリをして家を出て東京へ向かった。

 

バースデー当日はハロショで当日限定写真(通販でも買える)が発売されるので東京のヲ仲間と東京で合流して秋葉原へ向かい購入ののちにランチ。

その時、私がバースデー入れないのは一部の人(ついったで匂わせてわかった人と、大阪のヲ仲間たち)しか知らなかったので、今日一日を共にしてくれる彼女には伝えねばならないだろうと思って伝えた。

最初こそびっくりしていたが、優しさ全開で受け止めてくれて色んな話をした。すのにハマった楓の女の話、兼ヲタだった彼女(∞から足を洗い、渡辺の女になりかけながらも箱推ししてくれてる)も聞いてくれて盛り上がったり。年頃ならではの恋愛の話をしたりととても楽しかった。

そして、場所を横浜に移して、2shotの待機時間までカフェで付き合ってくれた。それからもずっとすのとジャニの話ばかり。意図的に楓ちゃんの話を避けてくれたのかなって思ってるんだけど、真意は分からず。いや、私が無意識で避けてたのかもしれない。ほんとに女神のような彼女だよ。末永く楓の女同士一緒にいたい。

 

2shotの待機列。知ってる顔もあれば見知らぬ人も。今回みたいな初めてのコンテンツに触れる時ってすごいドキドキするから、知り合いのヲタクがいる時の安心感半端じゃない。

スタッフさん出てきて、レギュレーションの案内からの整理券の配布。その後撮影場所に案内されて、ポイント組→エグゼ組の順番で撮影の流れ。

撮影待機列の時点で心臓がめちゃくちゃうるさかった。接触なんて今まで何度も通ってきたのに、今更になってすごい緊張した。

久々に会うからとかそんなんじゃない。支払いを干してしまった私なんかが彼女の隣で写真を撮っていいんだろうかって。もっと相応しいヲタクと撮る方がいいに決まってるよなって考えを浮かべながら、順番待ちしてた。チェキポーズなんてありきたりの21って指で作るくらいしか思い浮かばないし。

 

なんて考えてたら自分の番がきてブースイン。推しがいた。座ってる。21歳の推し。かわいいし、キレイだし、ビジュアル最高だし、衣装も最高。この衣装でパフォーマンスしてる所を生で見たかった。見たかったけど見られない。完全に私への報復。誰からのとかじゃなくて自分から自分への報復。

隣に座って目が合って軽く言葉を交わしたらもうダメだった。ダム決壊。

急に泣き始める私に加賀さん困惑してるし、大丈夫ですか?ってめっちゃ声掛けてくれる。涙を止めようと顔を上に向けてから

な「あー…ごめんね…。」

楓「大丈夫ですか?」

な「うん…。うん!だいじょうぶ!」

楓「わかりました!」

っていって加賀さんポーズとってたんだけど、この時に推しの優しさを全身に感じた。私めちゃくちゃ泣いてるし、涙声だし、平気なわけないし、推しへの愛情が少しでも薄れてしまったから招いた事態にいたたまれない感情なんだけど、自分一人のための空間じゃないし、後に続く人もいる訳だから、切り替えないとって自分を鼓舞するために「だいじょうぶ!」って言ったんだよ。だけど、楓ちゃんには全部お見通しなのか、私を意図を組んでなのか、切り返しが心配の言葉じゃなくて、肯定の言葉をかけてくれる所が彼女の人間性だよなぁって深く心に沁みた。

 

こんな風に声をかけてくれる彼女への愛情が薄れてしまっていた自分が本当に情けなかった。改めて加賀楓というアイドルを最後まで見届けていきたい。

でも新型のあいつのせいで諸事情による制限がかかるのでできる範囲でね。可能な限りでね。

 

。°.。❅°.。゜.❆。・。❅。。❅°.。゜.❆。・。。❅°.。゜.

 

改めて、年をまたいでしまいましたが、加賀楓さん、21歳の誕生日おめでとうございます。

幸多き1年となりますように願っております。