過去の記憶はきっかけがあれば思い出される

川崎皇輝くん主演の「ロミオとロザライン」観てきました。

www.romeoandrosaline.com

題材はシェイクスピアロミオとジュリエット
大学でシェイクスピアの授業受けてたはずなのにロザラインという名前にピンとこなさすぎて、私は本当にロミジュリ読んだんか?ってなってる。
ロミジュリで覚えてることといえば、あの物語がほんの1週間にも満たない期間での物語だということだけ。(と思ってたら、舞台のプロローグで教えてくれた。答え合わせは合ってました)

内容はロミオとジュリエットの舞台稽古という時間軸で進んでいく。
シェイクスピアの描いたあロミジュリの世界線ではないところからロミジュリに触れていく。

これは、そのロミジュリの中に出てきたロザラインという女性に主軸を置いて物語が進んでいく。
シェイクスピアが描いたロミジュリにはほんのちょっとしか出てこない彼女からみた、あの怒涛の5日間の物語。


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ロミジュリは、お互いの素性も知らず一瞬で恋に落ちた男女が、互いの生まれた家を恨み、それでも愛を誓い合うために奮闘した挙句、ほんの些細なすれ違いで共に命を絶ってしまうお話。
悪くいえば、周りの優しさに甘えて振り回して、結局お互いが命を絶ってしまうお話。

そんな物語の冒頭に登場するロザラインという女性。家のため、自分の立場のために、自分を殺してロミオとの関係を深めなかった。だけどロミオは舞踏会のほんの一瞬だけ目が合ったジュリエットと恋に落ちてしまう。ロザラインのことは忘れて。

自分の立場をわきまえて振舞ってきた女性が、おのが本能をむき出しにして振る舞った女性に好きな人を奪われてしまう。
社会のルールに則り生活をしているのに、それをくぐり抜けて成功を収める者がいる。そんな世の中の不条理さを感じる物語だった。


舞台自体はロミオとジュリエットを読んでいればなんとなく理解できる。授業でやったことしか覚えていない私でも、話が進むにつれて、あの5日間の記憶が呼び起こされた。
だけど、あのシェイクスピア独特の台詞回し。あれを初見で聞き取って咀嚼するのは難しい。文章で読んでも咀嚼するのに時間がかかった記憶。(定期テストのリスニングの方が簡単やで)
川崎皇輝くんのファン層的に中高生が多いかなってイメージだから、シェイクスピア通ってなかったらなかなか難しいだろうなって思う。がんばれ。


あと一回見に行く予定なので、もうちょっと理解が深まるといいなとおまじないをかけときます。


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さて、川崎皇輝くんはじめましてなので、本当に実在してるんだってなった。多分これ、アイドルを生で見る度に感じるんやろうな。忍者の中では川崎皇輝くんを推してます。(それは知らん)
周りの役者さんの滑舌がいいのもあって、川崎皇輝くんの滑舌の甘さが気になったけど、もしかしたら会場のせいもあったのかもしれない。
でも感情とか表現とかの熱さはすごい伝わってきて、明日も明日で見るの楽しみ。


それと、ジュリエット役の飯窪春菜さん。元モーニング娘のはるなん。私は卒業ツアーから飯窪さんの活動を見てきて、最後の出演舞台である「ファラオの墓」はちゃんと観られたから、それ以来の舞台でのはるなん。
ファラオの時も思ったけど、飯窪さん本当に滑舌がいいというか言葉がはっきり聞こえるから、今回の舞台でもとってもセリフが聞き取りやすかった。
いやぁ、ほんとに美人さんだったな。



さて、明日も観られるので、明日はキスシーンちゃんと双眼鏡でガン見するわ。